女が角を立てずに面倒な誘いを断る言い訳、個人的決定版。

ここ数日、東京の気温は下がりまくって、早くも12月並の寒さ。

そしてあと少しで忘年会の季節ですが、10数年社会人をやってきてしみじみ実感する年末ライフハック、それは・・・

 

忘年会を控えると年末の体調がいい!

 

常識かもしれませんが、私はこれに気付くのに5〜6年かかりました。

調子に乗っていろんな忘年会に顔を出すと、太るし、肌の調子も悪くなる。

そしてぼんやりしたサエないルックスでお正月を迎えたり、悪くすると大晦日あたりに寝込んだりする。年越し蕎麦を食べることすらままならず、ポカリで年越し。みたいな悲惨な年もありましたが、ここ数年は忘年会の量を調整することで健やかな年の瀬を過ごせています。

 

忘年会の量を調整することはそれほど難しいことではなくて、そういうシーズンだからこそ「先約が・・・」と断りやすかったりもする。

調整さん的なアプリでスケジュールを管理されて断りづらい場合もあるけど、どーーーーしても行きたくない場合は、

 

①キャンセル料の発生する直前にのっぴきならない用事をでっちあげて離脱

 

とか、

 

②幹事が仲の良い同僚や後輩の場合は、事前に根回ししてキャンセルしてもらっておきつつ、参加の体をキープして、前日や当日に体調不良になり不参加

 

みたいなことをしてもいいと思う。

 

あるいは、

 

③鉄のハートでスケジュール調整アプリの予定を×と△だけにする。笑

 

もちろん会社絡みでも楽しい飲み会はあるけど、そうじゃない場合、残業代が出るわけでもないのにバカみたいじゃないですか。

体育会風味な会社にいると、こういう態度って「可愛げがない」とか「協調性がない」とか言われがちだし、若手の子ほど断りづらくて本当に大変だなと思うけど、1日は24時間しかないのだし。

綾瀬はるかのドラマ見たさに問題の飲み会を欠席した玉鷲関に対しては、心のいいね!ボタンを1万回くらい押したい気持ちでいっぱいです。

 

そんなわけで、今年の忘年会シーズンも省エネ運転で乗り切れそうですが、むしろ本題はここからです。

 

真に断りづらい飲み(や食事)の誘いというのは、季節に関係なく、ある日突然、災いのごとく降りかかってくるもの。

そしてその災いを起こす者の名は「クライアント」。

またの名を「祟り神」。

 

やはり仕事上のお得意様ともなると、さすがにドライすぎる対応は気が引けるもので、30をとっくにまたいだ今でも、喜び組要因として会食に動員されたりすることが時々ある。

そういう時はもう、仕事と割り切って、「私はやり手のキャバ嬢!!」と自分に魔法をかけ、テンション高めに勢いでその数時間をやり過ごすことにしていて、ちょっと心がすり減ったりもするのだけど、それはまだましな方。

 

たまにマンツーマン直メールでサシ飲みに誘ってくる馬鹿野郎がいるんですよ。

外国とか、コンプライアンス意識の高い会社だったら一発アウトなことを平気でしてくる馬鹿野郎が。

 

もちろん、人間と人間だから、仕事で出会ったのがきっかけで結婚、みたいな例もいくらでもあるし、それはそれでめでたいのだけど、そっちじゃないやつ。

オブラートに包まずに言えば、「あわよくばヤリたいと思われてるんだな」というやつです。

 

100万歩譲って、仕事中の雑談か何かですごく盛り上がって意気投合した、みたいなことがあれば、それも致し方ないかもしれない。

でも、そういう心当たりのかけらすらなく、「えっ?あなたと私って、2回くらいしか会ったことないですよね?」みたいなタイミングで、「友達に送るLINEと間違えてんじゃねーの?」と思うような、良く言えば“フレンドリーな”、こちらの感覚で言わせてもらえば“すげー馴れ馴れしい”メールを送り付けてくる。

 

もちろん、このご時世、そういうことする人ってそんなに多くはないのだけど、運悪く出会ってしまった時の不快感たるや!

 

これがただの知り合いなら、無視→仲の良い友人に転送して酒の肴にでもすればいいのですが、腐ってもクライアント。

ただの天災ではなく、祟り神様案件だからこその悩ましさがある。

だからこそバッサリいけなくてますますムカつく。

思い出すだけではらわたが煮えくり返ります。

 

こういう目に遭う度に、「いまちょっとバタバタしてるので、余裕が出来たらまたこちらからご連絡しますね」的なベタな対応をしてきたし、周りに相談しても、わりとそれが妥当なのでは?的な意見が多かった。

でも、空気の読めない人というのは、意外とめげずに何度も誘ってくるものだし、その誘いの前後に仕事を挟んでくる、みたいな露骨なことをするやつもいる。

 

うんざりして、一時期偽装既婚を考えたこともあったのだけど、コミュ力と女子力のかたまりみたいな元女子アナの友人が言うには、「世の中には人妻需要がけっこうある。というかむしろ、人妻だからこそ後腐れなく遊べると思って誘ってくる男はたくさんいるので、『結婚してる』じゃなく『婚約している』って言うべき」とのこと。

“結婚してる”だと、旦那に不満があるだろう、とか、セックスレスだろう、とか、失礼な勘ぐりをする隙を与えてしまうので、“婚約中”という、幸せな未来しか見えてない高まりまくった状況に見せた方が、口説ける余地がない感が出るのだと。

 

なーるーほーどーねー!なるほどねー!!

さすがです。勉強になります。

 

しかしこの女子アナ仕込みの技にもデメリットがあり、

 

①幸せアピールをするためにとりあえず一度は会わなければならない

②向こう的には『誘ったけど断られた』という感覚が残るのでその後気まずい

③女子力とコミュ力に自信のない者には不向き

 

ということで、仕事相手にはやはり実践しづらい。

(私の能力的にも・・・)

 

しかし諦めるのはまだ早かった。

全てを解決する福音がもたらされたのです。

 

その有り難い福音を授けてくれたのは、ゲイの男友達!

 

「クライアントからサシで誘われてうざい」という悩みは、本人的にはまぎれもない迷惑案件なのだけど、中途半端に同性に相談すると「何それ自慢?」と敵意を向けられ、男の人に相談すると「需要があるってことだよ」「魅力的ってことじゃないか」と、トンチンカンな答えしか返って来ない。

人を選んで相談しても「『またご連絡しますね』でのらりくらりやり過ごす」が関の山だったのに、ゲイ友の教えは、いとも簡単に問題を根本解決してくれました。

 

「今度、婦人科の精密検査受けるんで、お酒や食べ物(アレルギー)制限されてるんですよ。それで、色々ご迷惑おかけしちゃうので、精密検査終わったら、こちらからご連絡しますね」って返して、もちろん連絡なんてしなーい♡

 

と。

 

素晴らしい・・・!

100点満点の答えです。

 

そうだよね。そうだよね。

婦人科系の精密検査なんて言われたら、「どーだった?」なんて聞けないよね。

万が一聞いてきたらもうそいつは本気のバカだけど。

 

そしてさらにゲイ友曰く。

「相手に『言いづらいこと言わせちゃってごめんね』って罪悪感を持たせることができる可能性大なのはいいことよね♡」

 

あーー なんて素晴らしいの!

そういう意地悪な女子みたいなところ大好き!笑

 

アラサー過ぎて、周りの女友達がほぼほぼ結婚しちゃって寂しさを禁じ得なかった時期に運命的に友達になったゲイの男友達。

神様は私に素晴らしいギフトを下さった!と感謝してたけど、やはり彼はギフトでした。

 

長年のもやもやを解決してくれて、本当にありがとう。

愛してる!ずっと仲良しでいてね!

 

 

というわけで、、長くなったけど、

 

「断りづらいパワハラ的なサシの誘いは【婦人科系の精密検査】を理由に回避せよ」

 

という有り難い教えは、折に触れて語り継いでいきたいです。